極東退屈道場について‖Profile

林慎一郎 撮影=©清水俊洋

極東退屈道場は林慎一郎が主宰する演劇ユニットです。公演ごとに俳優を集める、個人プロデュースの形態をとって活動しています。
することがなくてぼんやりするのも「退屈」ですが、自らの実存をかけて今から何をしようか深く思いめぐらすことも「退屈」だそうです。
わかりにくいので、区別して「深い退屈」というらしいのですが、どちらも見た目は、することがなくてぼんやりしているように見えるようです。
最近は日常の速度があがり、退屈を意識することが減ってきました。
退屈=意味の欠如だと括ってみれば、大きな退屈シノギを与えてくれる枠組が消えた現在。
チンピラ程度の「退屈」とのシノギの削りあいが、町中に蜃気楼のようにフィクショナルな空間を生み出しています。
極東退屈道場は、そんな場所と、そこに吸い寄せられる人間の物語を描き、「深い退屈」シノギを探しています。
そこにはきっと喜劇があるからです。


代表者略歴 林 慎一郎  代表・作・演出

林慎一郎

1977年北海道函館市生まれ。劇作家・演出家。
1998年、京都大学在学中に、演劇活動を開始。2004年、伊丹想流私塾にて北村想に劇作を師事。
2007年、公演ごとに俳優を集める個人プロデュース「極東退屈道場」を発足。
都市に暮らす人々の姿を、俯瞰的な目線からノイジーに点描することで、切実な哀しみを透明な笑いに変え、その中に蜃気楼のように浮遊する「都市」の姿を切り取ろうと試みている。
代表作に、函館とおぼしき夜景を背景に、ロープウェイの中に行き過ぎるいくつかの冬に浮かびかつ沈む幾たりかの人々の会話がすがすがしく哀しい『夜ニ浮カベテ』(2004年初演)が第12回OMS戯曲賞最終選考に残ったほか、『延髄がギリです。』(2007年初演/極東退屈道場 第25回名古屋市文化振興賞戯曲の部最終選考作品)や、『大陸間弾道語学教室 東風荘』(2005年初演/大阪現代演劇祭ステップシアター参加)。
『サブウェイ』で第18回(2011年)OMS戯曲賞大賞、『タイムズ』で第20回(2013年)OMS戯曲賞特別賞受賞。『ガベコレ-garbage collection』で第15回 AAF戯曲賞最終選考。『PORTAL』で第61回岸田國士戯曲賞最終選考
また、近年は多くの演出家との共同作業も成果をあげており、『ストレッチポリマーインターフェース』(演出:内藤裕敬(南河内万歳一座))、『タイムズ』(再演)(演出:佐藤信)、『PORTAL』(演出:松本雄吉(維新派))など、そうそうたる演出家がその戯曲に注目している。
現在、戯曲塾、伊丹想流私塾マスターコース・師範。劇作家、演出家としての活動の他、高校演劇科、劇場主催の演劇ワークショップなどの講師も多数務めている。

1977年1月26日北海道函館市生まれ
1995年京都大学入学
1998年演劇活動を開始。主に劇作家、演出家として活動。
2005年「夜ニ浮カベテ」で第12回OMS戯曲賞最終選考。
2006-2009年AI・HALL+岩崎正裕 共同制作にて演出助手。(「ルカ追送~中島らも『ロカ』より~」/「フローレンスの庭」/「どくりつ こどもの国」)
2007年伊丹想流私塾(塾長:北村想)第12期より師範を担当。
演劇プロデュースユニット「極東退屈道場」を発足。
「延髄がギリです。」で第25回名古屋市文化振興賞戯曲の部 最終選考。
2009年現代演劇レトロスペクティブ参加。
極東退屈道場+水の会「家、世の果ての……」(作:如月小春)
2011年真夏の極東フェスティバル「エダニク×サブウェイ」(関西:アイホール、東京:王子小劇場)が好評を博す。
第一期アイホール演劇ラボラトリー講師を担当。
「サブウェイ」で第18回OMS戯曲賞大賞、佐藤佐吉演劇賞最優秀演出賞、脚本賞受賞。
2012年「タイムズ」(関西:アイホール、東京:王子小劇場)で佐藤佐吉演劇賞脚本賞受賞。
第二期アイホール演劇ラボラトリー講師を担当。
2013年「サブウェイ」列島縦断延伸ツアーと称し、地下鉄保有5都市を巡るツアーを敢行。(大阪、東京、札幌、仙台、福岡)
「タイムズ」で第20回OMS戯曲賞特別賞受賞。
2014年プロジェクトKUTO-10に「ストレッチポリマーインターフェース」(演出・内藤裕敬(南河内万歳一座))を書き下ろし。
フィールドワークと二度のワークインプログレスを経て、独特の都市論を展開した「ガベコレーgarbagecollection」を大阪・札幌で上演。
2015年「タイムズ」が佐藤信演出で再演
2016年「PORTAL」(演出・松本雄吉(維新派))を上演。
能×現代演劇 work#01「紡ぎ歌 鬼こもれりと聞くはまことか」を上演。
2017年「PORTAL」が第61回岸田國士戯曲賞にノミネート。
能×現代演劇#02「心は清経」を上演。